昨年、5歳の子供とおたまじゃくしを10匹取ってきて初飼育に挑戦。幅30㎝×奥行20㎝の水槽に入れて飼ってました。
こまめに水替えもして、餌も十分にあげていましたが、あれよあれよと2週間で全滅。
そこで、今年はその経験を活かして、 共食いの理由やおたまじゃくしが動かなくなる原因、
飼う水槽の大きさや密度を事前に準備して飼ったところ、順調に成長中。
経過も踏まえて、うまく飼育できたコツをまとめました。
おたまじゃくし 共食い 理由
子どもが喜んで、たくさんおたまじゃくしを取ってきて、カエルになるのを楽しみに飼育してましたが、
- 共食いで尾っぽをかじられたおたまじゃくし
- 餌を大きいおたまじゃくしに先に食べられて、動かなくなったおたまじゃくし
- 足も生えず、大きくなる前に弱って死んでしまうおたまじゃくし
最後大きく成長して、足まで生えてきたおたまじゃくしまでもが、死んでしまいました。。
おたまじゃくしをカエルになるまで飼育するって、簡単そうで難しいのかも・・・
とまず、共食いについて調べてみました。
おたまじゃくしは基本雑食で、共食いもするし、親にあたるカエルを入れても、おたまじゃくしは食べられてしまうそうです。弱肉強食の世界ですね。生存確率も別記事にまとめてます。
基本的に餌を上げてれば、共食いしないのかと思っていましたが、密度が高いと
小さいおたまじゃくしは競争に負けて餌を食べられない子もでてきたり、
また大きいおたまじゃくしは、金魚同様に上げた分だけ平らげてしまうため、
餌をあげすぎて死んでしまう子もいました。
餌の頻度は1日から2日に1回でも十分で、それ以上上げすぎてもよくないようです。
おたまじゃくし 動かない
皮膚が粘膜なので触れると弱く傷つきやすい
おたまじゃくしを捕まえるときに、直接子どもが触ったり掴んだりすると、それが原因で弱ってしまうそうです。
おたまじゃくしの皮ふは、魚とは違い、粘膜なので弱く傷つきやすく、手で触れたりするだけでも傷ついてしまいます。
手が生えてくるとエラ呼吸から肺呼吸に代わるので、陸地を作ったり、高さのある水槽に移し替えたりする必要があります。
その際も、できるだけおたまじゃくしを直接、触らないように注意をしましょう。
素手で捕まえては触っては楽しんでる子どもを見ると、体験としてはいいかなと思ってしまいますが、
おたまじゃくしとしては命がけの戦いですね。
昨年は子どもが興味深々でおたまじゃくしを触ったので、それも弱って動かなくなる原因だったのかなと。
今年は触れないように取りに行き、2週間経ちますが、手が生えるところまで成長しました。
おたまじゃくしは酸欠に弱い?
広島大学・両生類研究施設によると、
密度 ・・・・・ 1匹あたり500mlくらいが目安だが、低密度のほうが大きくなるのが早い。(略)
大切なのは、水質が安定するようになるべく大きな水槽にすること。
あまり密度が高いと(成長が非常に早い個体が一緒にいると?)、変態までの時間が伸びる傾向に。
☆ 注意: 光、音、振動がダメなので、エアーポンプは入れない。
フィルターは雑菌が繁殖しやすくなるので使わない。
30センチの水槽に10匹は密度が高かったこともあり、共食いだけでなく、酸素不足も生じてきます。
また、同研究施設によると、
自然のおたまじゃくしは水中のバクテリアを食べるので、水の色は麦茶からコーヒー色くらいがベスト(ただし透明感䛾ある茶色であること)。
で、基本的には水替えはしない。
とありますが、10匹の密度だと水もすぐに濁ってしまいました。
- 水替えの目安は混濁してきたら替える。
- おたまじゃくしの密度を高くしない。
ことで共食いや酸欠を防いで、おたまじゃくしが元気に育つ環境を作るためには、
2~3匹を100均で売ってる虫かごくらいの大きさ(幅23㎝×奥行15.5㎝×高さ17㎝)くらいの密度
1匹なら幅23㎝×奥行15㎝×高さ16.3㎝くらいがちょうどいいようです。
今年は1匹を1容器に入れて飼育して無事に成長しました。
また餌の種類によっても水の汚れ方が変わるので、こちらも参考にしてください。
今年は元気に成長中。現在手も生えてきました。