ロッキンジャパン2021中止なぜ?理由がTwitterで炎上中【渋谷陽一氏コメント】

ROCK IN JAPAN FESTIVAL 2021の中止が発表されましたが、「なぜこのタイミングで中止になったのか?」がイマイチ分からないという方も多いと思いますのでまとめておきます。

ロッキンジャパン2021中止なぜ?理由がTwitterで炎上中

ロッキンジャパンの中止理由としては、「医師会が要請する内容を、今から短期間で達成するのは不可能だから」です。

医師会の代表が7月2日(金)にロッキンジャパンフェス主催者の茨城放送に来社。

今回のプロデューサー・渋谷陽一氏のコメントでは、

  • その場でフェスに対する要望を手渡し
  • 医師会の方が写真を撮っていかれた
  • 要望書には、フェス開催への懸念と危機感が書かれており、それをベースに2つの要請が出された。

とのこと。

そして、その要請がこちら(要約してます)。

  • 今後の感染拡大状況に応じて、中止するか延期するか検討
  • もし開催する場合は、入場制限をしつつ、観客の「会場外」での行動を含み、感染防止対策をすること

これに対し、プロデューサーである渋谷氏のコメントとしては、

  • 開催1か月前となれば、準備は着々と進んでおり、中止は億以上の支出。
  • フェスのみのアーティストのグッズ製作やリハ、映像制作などが進んでいる。
  • これ以上「やるかどうか」を先延ばししても、金額がどんどんふくれあがり、リスクが大きい
  • 医師会のいう「感染拡大状況に応じて」という部分の解釈が「あまりに多様で基準が曖昧」、判断を先延ばししても、何をもって判断すべきなのかが分からない。
  • 医師会のいう「入場制限」は無理。チケットはすでに完売している日や、1万人近い落選者もいる。
  • 「再抽選」などの措置は、観客との信頼関係を壊すことになるうえ、時間的にもその余裕はない
  • 「観客の会場外での行動」についてまで、「会場外での行動」が何を指すのか議論する時間もないまな、対策を行うことは不可能。

このようなものでした。(要約してます。)

渋谷氏のコメントは、かなり的を得ていると思います。

こういったフェスにどれくらいの準備期間・お金を投入して、スタッフが必死で頑張って作り上げてきているのか…そこへの理解がまったくないのが、今回の医師会の対応です。

また、渋谷氏によれば、これまで1年以上かけて、対策を議論してきており、

  • 参加者どうしの距離
  • 飲食エリアでの着席のルール

など、何千という項目に登るそうです。

例えば、「飲食のみナシで」などピンポイントな要請であれば、対応がまだできるかもしれませんが、「対策に万全を期すこと」というざっくりしすぎた要請のため、どこをどう改善したらいいのか、当事者では頭を悩ませてしまいます。

これらを見ていくと、今回の要請は「開催を前提として、開催できるよう最善を尽くす」ものではなく、「中止を案に強要する」ものだったと感じてしまいます。

ロッキンジャパン中止は1か月前に医師会から要請があり「急すぎる」

今回、ロッキンジャパンの中止が避けられなかった理由の最も大きなポイントは、医師会からの要請が「急すぎる」ことにあります。

渋谷氏は、コメントの中で繰り返し「そのような時間は私たちには無い」と強調しています。

開催まで1か月となり、このままでは費用が莫大に膨らんでいく段階にあって、上記のような「ざっくりすぎる」「急すぎる」要請をされたことにより、ロッキンジャパンは中止せざるを得なくなりました。

現場でどういった準備が行われているのか、これまでどれだけの準備・議論が重ねられてきたのか…

それを全く理解していない行動だということが、素人から見ても明らかですね。

もっと早く要請を出してくれていたら、(しかも数か月単位で)いくらでも検討の余地があったはずですよね。

ロッキンジャパン中止に対するTwitter炎上

まとめ

ロッキンジャパン2021が中止になった理由についてまとめました。

また、Twitterではロッキンジャパン中止に際し炎上ともいえる状況となっています。

その主張として、「オリンピックは開催するのにフェスはなぜ中止なのか」「ロックや音楽が後回しにされているが、それがなければ生きていけない人だってたくさんいる」というものが多かったです。

オリンピックの無観客開催が発表されたため、無観客であるオリンピックと、チケット完売状態で観客アリで挑むフェスは、たしかに同列に語れるものではないでしょう。

しかし、こういうときだからこそ音楽を必要としている人はたくさんいますし、医師会の急な要請の内容からして、1か月で対応できるようなものではなかったという点が、最も問題になるかと思います。

巨額のお金が絡んでいることは同じで、楽しみにしている人がいることも同じですので、医師会はもっと配慮できなかったのかと、非常に残念です。