白昼の池袋といったら人通りの絶えることのないのが簡単に想像できますよね。
1999年9月8日正午前に東京都の池袋駅前で起きた通り魔殺人事件の犯人である造田博(ぞうたひろし)は、包丁と金槌で通行人を襲いました。
被害者は、死者2名、重軽傷者6名と大変有名な通り魔事件です。
そんな凶悪犯罪を起こした造田博(ぞうたひろし)死刑囚の生い立ちや、のちに出てくる手紙で登場する造田博(ぞうたひろし)死刑囚の兄や家族について調べてみたいと思います。
造田博(ぞうたひろし)死刑囚のプロフィール
生年月日:1975年11月29日(46歳)
逮捕時の年齢:24歳
出身:岡山県
造田博 池袋通り魔事件 1999年9/8 「むかついた!ぶっ殺す!」などと奇声をあげながら、通行人を包丁や金槌を使い次々と襲撃。死者2名。 pic.twitter.com/cVzmlnhO9B
— 日本の確定死刑囚bot (@sikei_syu_bot) May 3, 2022
造田博(ぞうたひろし)死刑囚の生い立ちは?
家族は大工の父とミシンの内職をする母、そして4歳年上の兄の4人家族で幼少期は落ち着いた普通の家庭だったそうです。
中学時代には勉強を頑張り、高校は進学校の岡山県立倉敷天城高校のに進学したそうです。(現在の偏差値は57)
本人は大学に進学することを希望していたようですが、週刊文春の記事によると、造田博(ぞうたひろし)死刑囚は高校2年生の時に中退しています。
「高校中退したのは親の借金があったからです。あと、いろいろありますけど、とりあえず公務員になるつもりはありません。」
と塀の中から記者に手紙をあてたというエピソードもあります。
親がパチンコにハマり借金を作ってしまいます。高校に進学したものの借金取りが取り立てにくる生活、勉強どころではないですよね。
高校に通うどころではなくなってしまい、泣く泣く中退したのでしょう。
それからお弁当屋さんでアルバイトをはじめますが、ある日家に帰ると両親は荷物まとめて失踪してしまい、残ったのは借金だけだったそうです。
肉親から捨てられ、借金を押し付けられるとは考えられないほどにショックを受けたでしょうし、恨んでも恨みきれないのも無理もないかもしれないです。
進学校に進学し、勉強して大学に通いたかったのに両親のせいでその希望を閉ざされたせいか造田博(ぞうたひろし)の発言は、学歴に関することが多くコンプレックスを抱いている発言が目立ちます。
大学生の兄が住んでいる広島県福山市に身を寄せてパチンコ屋で勤務をしていましたが、その後は仕事についても定着することはなく、転職は6年間で14回に及んだそうです。
また、事件を起こして逮捕される1年前には200ドルを持ってアメリカに行ったそうですが、お金がなくなり領事館に保護されたとの情報もありました。
その後帰国し再び肉体労働に従事し、犯行時は新聞配達の仕事をしていました。
【顔画像】造田博(ぞうたひろし)死刑囚の家族は?両親や兄について
犯行の一番の大きな理由はもしかしたら両親への恨みが根底にあるのでしょう。
生い立ちで紹介した通り、造田博の両親は借金を残し失踪してしまいます。
元々はまともな両親だったそうですが、造田博の祖父が亡くなりその遺産が大金だったそうで、これを手にしたことがきっかけで両親はギャンブルに手を出します。
手にしたとのない金額を目の前にギャンブルにお金を使い続けそのお金は底を尽きてしまいさらに借金をしてまでギャンブルをするようになったそうです。
その金額は4000万円にもなったそうで、ギャンブルなどで作った借金ですから銀行などちゃんとした融資を受けたというわけでもなく、よからぬところ・・・サラ金などからの借入をしたのでしょう。
高校時代には家まで取り立てがやってきたり、取り立てに追われるようになったりと日常生活に支障をきたすほどになったそうですから。
また事件を起こし逮捕された造田博(ぞうたひろし)をさらに傷つけたことは、その後も姿を現さなかったこと。
起こした池袋通り魔殺人事件の引き金となったのは両親との確執も関連しているにも関わらず、両親は現れることもなく、裁判で情状証人で発言することもなかったとのこと。
また、造田博(ぞうたひろし)には4歳年上の兄がいるそうです。
14回にも及ぶ転職を繰り替えいていた時期に一時は兄に引き取られていたというエピソードが残っていますが、その後の兄については調べても出てきませんでした。
死刑判決が出るような事件をおこしていることから、家族にも事情聴取や検察からの調書への協力が求められていたでしょうし、面会や差し入れ、情状証人なども家族が行えるので協力していた可能性は強いのではないでしょうか?
造田博(ぞうたひろし)死刑囚の現在は?死刑は執行される?
最高裁までもつれた造田博(ぞうたひろし)の裁判ですが、その判決は2007年4月に確定しています。
統合失調症のような妄想があったと言われていますが、裁判では統合失調症とは認められませんでした。
その後も刑務所内で精神的にも落ち着いておらず、不安定な状態が今も続いていることから死刑囚ながら長い期間執行されないと言われています。
造田博(ぞうたひろし)死刑囚のまとめ
造田博(ぞうたひろし)について調べてみましたが、生い立ちが壮絶すぎて精神的に追い込まれていったんだろうなということがわかりました。
もちろん事件を起こしたのは悪いですし、判断の分別がつかないのもおかしいことではありますが、家庭環境については不遇としか思えなかったです。
また新たな情報があったら更新していきます。