篠原ともえデザインの着物が世界的賞を受賞!イメチェンしたシノラーの現在は?

国際的な広告賞で2冠を達成!

篠原ともえさんがデザインとディレクションを手がけた鹿革の着物「THE LEATHER SCRAP KIMONO」が国際的な広告賞である「ニューヨークADC賞」にて銀賞と銅賞を受賞しました。

ニューヨークADC賞は、世界で最も古い広告デザインの国際賞です。

今回は、ブランド・コミュニケーション部門という、企業ブランディングやグラフィックデザインの部門で銀賞(シルバーキューブ)を受賞、ファッションデザイン部門でブロンズキューブ(銅賞)を受賞という二冠を達成しました!

今回受賞した作品は、は篠原さんと埼玉県草加市のタンナーとの協働により作成されたものです。本来なら廃棄せざるを得ない革の端を使って、動物たちが暮らす山々の風景を水墨画のようなグラデーションで表現しています。

篠原さんの母親は東京都青ヶ島出身の針子さんで、同じく青ヶ島に住む曾祖母と祖母も代々巫女さんであり着物を縫うお針子さんです。母親は和裁だけでなく洋裁も好きだったそうで、その影響で篠原さん自身も子供の頃から洋裁を始めたそう。そんな環境からデザイン科のある高校へ進学・さらに裁縫を学ぶために文化女子短期大学へ進学しました。

1995年、16歳の高校生の頃に石野卓球プロデュースで歌手としてデビュー、その後ダウンタウンの番組や数々のバラエティ番組に出演、非常に奇抜なキャラクターで人気を得ていました。シノラーブームが起きていたのもこの頃です。

そんな歌手やタレントとして芸能活動をしながら大学生活をするのは多忙を極めたことでしょう。

1年留年しながらも大学を卒業し、その後は芸能活動へ。

2002年には、劇団「竹中直人の会」の舞台で慎ましい人妻役で従来のイメージとは違った出演をしたところ支持される世代が拡大、舞台の仕事が多くなっていきました。その頃から舞台衣装を手がけ始め、2014年には松任谷由実さんのコンサート衣装のデザイナーとして抜擢、2015年には嵐のコンサートツアー衣装も手がけました。

また、NHK教育テレビの番組をきっかけに神社仏閣をめぐり、若い女性の間での御朱印帳ブームの火付け役とも言われています。さらに高校時代の天文部で得た知識を活かしたプラネタリウムの星空解説なども行っており、「宙ガール(そらガール)」としても注目されています。

そんな多岐にわたる活動をしている篠原さんは、40歳の時に芸能活動を休止し、かつて高校卒業後に通った文化女子短期大学(現・文化学園大学)へ再度入学。

デザインの仕事がしたいという強い思いと、デザインの仕事が増える中で創作活動の基礎の大切さを痛感したそう。

キャリアを中断して学び直すことは、「心からやりたかったことを、今、私は学んでいる」と実感したそうです。

この頃、アートディレクターである夫:池澤樹氏と共に会社を立ち上げ、デザイナーとしての道を選択、現在は企業や自治体などからの依頼を受け、プロダクトからPRまでデザイン・ディレクションをしているそう。

今回は着物のデザインで銀賞・銅賞の2冠を達成しましたが、2021年は同じく革のアクセサリーで「トラディショナル・アクセサリー」「イノベーション」の2部門でメリット賞を受賞しています。

かつてのシノラーの強烈キャラは演技だった?

10代の頃のランドセルを背負った奇抜なファッションに「グフグフ」などの強烈なキャラクターで世の中にインパクトを残した篠原さん。かつての衣装も自分がアイデアを出しており、プロのスタイリストさんや衣装さんがいる中で自身で衣装を作成していたそう。若い頃から「がむしゃらに、堂々と、自分らしくある姿を見てもらう」ことに注力してきた篠原さん。

デビュー当時から雰囲気は全く違ったものになっていますが、本人の中では「イメチェンしていこう!」ということはなく、その時々で年齢や自分らしいファッションを楽しんでいるだけだそう。

自分の軸をしっかり持っており、舞台やデザイン・プラネタリウムの解説や神社仏閣めぐりなど様々な活動をしていても全てはその自分軸につながっているのでしょう。

篠原ともえは結婚していた!そのお相手はどんな方?

前述していますが、篠原ともえさんは2019年にアートディレクターである池澤樹さんとご結婚されています。

池澤さんは、篠原さんより3歳年下の大手広告代理店に勤めるアートディレクターで、トヨタやサントリーなど大手クライアントを持っており、広告やCM、商品パッケージのデザインなども手がけるそう。また、手がけた広告は数々の賞を受賞しており、広告業界では有名のようです。

2018年9月に仕事で出会い交際に発展、2019年1月末に婚姻届を提出したというスピード婚だそう。共にアートへの情熱がありすぐに意気投合したとのことでお互いのクリエイティブな部分を刺激しあえる良い関係なのかもしれませんね。

40代になり、ライフステージの変化にあわせてしなやかに自分らしく前に進んでいく篠原さん。

2015年の芸能生活20周年インタビューでは、「50代になったら、着物が似合う女性になりたい。着物をデザインしている人になるのが目標です。」とも語っており、まさに有言実行。

これからどんな活躍をされるのか目を離せませんね!