今回は韓国で起きたn番部屋事件と言われる、史上最悪な事件を調べて解説します。
本当に恐ろしく、読んでいるだけで考えられないほどおぞましい事件ではありますが、事実を知り同じ事が二度と起こらないようにしたいと想い記事を作成します。
n番部屋事件とは?
これは2018年後半から2020年3月まで、韓国などでTelegram、Discordなどのメッセンジャーアプリ内で行われていた大規模な史上最悪なデジタル性犯罪・性搾取事件です。
「ガッガッ」という人物が「1番部屋」から「8番部屋」までの8つのチャットルームを作り、ここに性搾取わいせつ物を載せていたというものです。
その後、「ケリー」というハンドルネームの人物に部屋を譲っています。
しかし、2019年の9月にn番部屋は消えて、代わりに他の部屋が出来たのです。
首謀者は“カッカッ”と呼ばれたムン・ヒョウク容疑者

n番部屋事件で、SNSのチャットルームを最初に作ったとされているのがニックネーム「カッカッ」と呼ばれている人物です。
彼は本名を「ムン・ヒョンウク」といい、当時国立大学の建築学部に通う大学生だったのです。
「自分は絶対に捕まらない。携帯を捨ててしまえば話は終わりなんだ」と警察をあざ笑っていましたが、2020年安東(アンドン)にて検挙されたことが伝えられています。
その人物は1995年10月19日生まれの当時24歳の男性であり、他の「博士の部屋」や「n番部屋」の共犯者が次々と拘束されていたにも関わらずなぜか姿が見えていなかった人物です。
2014年に大学に入学し、その後休学しての徴兵を終えて4年生として在籍中だったのです。
韓国のメディアによると、中学、高校時代は特に問題も起こさず、人間関係についても特に悪くなかったようです。
勉強に関しても適度にやり、平凡な学生だったそうです。
彼のことを知っている同じ学校の生徒も「おとなしくて、印象に残っている姿がない」と言っているそうです。
大学に入学し、1年後に徴兵に行ったことが心の闇を生んだのだと自供しているようです。
というのも、友人とは別の時期に休学し徴兵に行ったため、連絡が途絶えてしまい、親しい友人がいなくなってしまったそうです。
それについては、大学の人たちからも「ポツンと講義室の入り口のところで授業を聞いているような姿しか印象にない」という声もあるそうです。
博士部屋事件
チャットルームで一番悪質性が高いと言われています。
このチャットルームの参加者は1万人以上いたのではと言われています。
博士部屋を運営していたチョ容疑者は「パクサ(博士)」と名乗っており、入室を希望する人からビットコインなどの暗号通過を使って「入場料」を受け取っていたと言われています。
そしてこの入場料は画像や内容のレベルに応じて部屋が分かれていたのです。
被害者の女性に関してはSNSで未成年の人などに「オンラインデートでアルバイトしないか」などと言って誘い、高額のアルバイトを持ちかけて契約書の項目などで個人情報を入手していたと言われています。
「自分の奴隷」ということを誇示させるために女性の体にナイフで「奴隷」「博士」などと刻ませていたというのです。
更に悪質なことは、被害者を脅迫することにより、動画を彼女たち自身で撮るように仕向けていたというのです。
そして他の女性を勧誘するよう強要させることで、中には知人や友人を巻き込んでしまった被害者もいたそうです。
首謀者は“博士”と呼ばれたチョ・ジュビン容疑者

チョ容疑者が逮捕された後、犯人の身元公開をするよう求める声が高まったことにより、チョ容疑者はソウルの市内の警察署正門前で初めて姿を晒したのです。
全く悪びれる様子がなく、「止めることの出来なかった悪魔の生き方を止めていただき、ありがとうございます」と集まった記者団の前で言い放ったのです。
この様子に対し、犯罪心理分析官によると「まだ支配者を気取っている」のだと分析しているのです。
容疑者はソウル市の郊外にある短大で情報通信を専攻していて、成績は優秀であり、保育園でボランティア活動もしていたのです。
2018年12月の女子高生が最初の被害者
最初にn番部屋で流出されたとされているのが、2018年12月に大邱市内で発生されたとされている性暴力事件です。
この事件に関して、ムン容疑者は自分が指示したと自白しています。
これは当時、20代の男性A氏が高校生に性暴力の疑いで懲役刑を宣告されています。
そして、A氏はSNSで出会った「氏名不詳者」を通じて被害者に会ったと供述しています。
その後A氏は被害者を性的に暴行してその様子を映像で撮って氏名不詳者に送ったと供述しています。
そしてその映像が最初に流出されたものだと伝えられているのです。
n番部屋事件で被害者は何をされた?韓国史上最悪の事件の内容
n番部屋事件の中の「博士ルーム」では、女性の事を「奴隷」と呼んでおり、写真や動画を公開する待機画面は「奴隷たちが待機中」と書かれていたそうです。
その動画には女性を性的暴行したもの、便器の水を飲ませる動画や、身体に虫などの異物を入れさせたりする姿を撮影した動画もあったようです。
それを最初無料の会員で利用させ、「もっと刺激的な内容があります」と誘い、入場料として20万ウォン(約1万8000円)から最大で150万ウォン(約14万7000円)に設定していたというのです。
これを仮想通貨で取引し、これで数億ウォン(約数千万円)を稼いでいたのです。
流布されている映像の内容には女子中学生が拷問されている姿や自傷行為を強要されている映像も含まれていたというのです。
n番部屋事件で噂されたアイドルとは?
このn番部屋事件で噂されたアイドルは一体誰なのかというのは、公開されていません。
チョ容疑者が有名なガールズグループのメンバーの個人情報が流出していたことが明らかになっているのです。
俳優、アイドル、アナウンサー等芸能人の個人情報も流出
公表はされていませんが、社会服務要員でソウルの行政センターに勤務していた男性が被害者の個人情報に不正アクセスしており、その中の17人の個人情報を博士(チョ容疑者)に横流ししたということで拘束されています。
その捜査記録によると、流出されている中に、俳優やアナウンサー、ガールズグループメンバなどがいたと言われています。
歌手のATONEは事件に関与していたのか?
n番部屋事件で事件に加担しているのではないかと疑惑が浮上しているのが歌手のATONEさんです。
ATONEさんは多くのドラマ主題歌などを歌っている有名な男性歌手です。
なぜATONEさんが事件に関与しているのかと言われているのかというと、インスタが原因だそうです。
チョ容疑者の本人だと思われるインスタのフォロワーの中にATONEさんがいたことがきっかけとなったそうです。
n番部屋事件には日本人の被害者もいたって本当?
これは現時点での情報ですが、外国籍の女性が被害者に含まれているという報道はされていないです。
ですので、日本人の被害者の情報も報道されていないです。
まだまだ解明されていない事件もありますのですが、このまま日本人の方の被害者が報道されないことを願っています。
n番部屋事件の判決・公判について
この「n番部屋事件」で「博士ルーム」を運営していたチェ・ジュビンは懲役42年の宣告を受け、刑がすでに確定しています。
この判決に対し、「被害者にようやく目が向けられた判決が出た」「加害者中心主義であり、刑がまだ軽すぎる」との声がネット上でも飛び交っています。
まとめ
今回このn番部屋事件を調べ、初めて事件の概要を知り、隣国でこんなにもおぞましく、考えられない事件が起こっていたことに恐怖を感じます。
今やSNSが普及しており、今回でも犠牲となっている未成年の方も当たり前のようにしています。
SNSを使用することが悪いとは思いませんが、やはりこのような恐ろしい事件が起こることをもっと知っておかなくてはいけないと痛感します。
記事を書いていて、本当に人としてこんな恐ろしい事が出来、またそれを高額を払ってでも視聴したいと思う方が大勢いることにも衝撃です。
あってはいけないことですが、同じような事件が増えないことを心の底から願います。