「元彼の遺言状」原作の犯人は?篠田の正体は?ドラマとの違いは?

綾瀬はるかさん主演のドラマ「元彼の遺言状」(毎週月曜21時~フジテレビ系にて放送中)の原作は新川帆立さんの同名小説です。新川帆立さんはこの小説で、第19回「このミステリーがすごい!」の大賞を受賞しています。原作小説はでの犯人は誰か?篠田の正体は?ドラマとの違いについて調査してみました。

 

元彼の遺言状原作の犯人は?篠田の正体は?

原作の犯人はなんと!

原作の犯人はなんと、堂上先生(野間口徹)でした。

ドラマを見続けていると、最初の設定の記憶があいまいになっている可能性がありますが、ドラマの第1回目は、森川栄治(生田斗真)の「僕の全財産は、僕を殺した犯人に譲る」という遺言により、犯人が誰か?探すことがスタートになっています。
ドラマでも原作でも脇役の彼が犯人とは驚きです。また、原作は文庫本341ページの大作です。本作品は、著者が現役の弁護士時代に書いた小説で少々理屈っぽいところがあると言われています。

 

原作での篠田の正体は

篠田敬太郎は原作では「犯人選考会」の代理人への依頼人でした。また、人物設定は麗子の大学時代のゼミの先輩で、森川家とは家族ぐるみの付き合いで栄治とも交友が深い。篠田の父は貿易会社社長で、篠田本人は遊学中という体裁の遊び人となっています。栄治の30歳の誕生日パーティーに招待され会いに行っています。と、原作で篠田は本物のゼミの先輩です。

 

元彼の遺言状原作とドラマの違いは?

原作とドラマの共通部分

森川栄治(もりかわえいじ)(生田斗真)の「僕の全財産は、僕を殺した犯人に譲る」という奇妙な遺言を残して、弁護士の剣持麗子(綾瀬はるか)の元彼・森川栄治(生田斗真)が亡くなった。

麗子はボーナスカットが不満で大手弁護士事務所を辞めていた。そんなとき、篠田(大泉洋)から「犯人選考会」の代理人になってほしいと依頼される。

栄治は大手製薬メーカー・森川製薬の御曹司だったが麗子は知らなかった。麗子は栄治の顔が好きで3ヶ月だけ付き合っていた。栄治の遺産を調査すると数百億円もの遺産があるとわかり、麗子は依頼を受ける

 

原作の特徴

原作はあくまで、森川栄治(生田斗真)の遺言書をもとに、だれが犯人かを捜すストーリーを軸に展開されていいます。

唯一、栄治の兄・富治(生田斗真/二役)が登場するシーンでポトラッチ(『競争的贈与』。)という考えに出会い。2つの部族が相手よりも良いものを与えていき、お返しができなくなった時点でルール違反になりその部族の首長は殺害される。という話の中で、富治は栄治から「命を助けてもらう」という大きな贈与を受けていた。というくだりはドラマありましたが、それ以外のエピソードやストーリーは今回のドラマではほとんど描かれていません。

 

ドラマの特徴

ドラマでは、剣持麗子が元彼・森川栄治(生田斗真)から受けた遺産である、都内のしがない法律事務所と暗号の遺言書(「シノダヲタノンダ」と読める)を軸に話が展開していきます。このあたりはすでにオリジナルで、原作よりも篠田の登場回数がはるかに多くなっています。また、「元彼の遺言状」原作シリーズのひとつである短編小説の「剣持麗子のワンナイト推理」の中に登場する「武田信玄」がドラマにも登場します。こちらはドラマの3話に登場し、その後も「武田信玄」は何度かドラマに登場します。

 

元彼の遺言状原作とドラマの違い

最初は、原作とドラマは同じ内容で描かれていましたが、原作はあくまで、森川栄治(生田斗真)の遺言書を軸にストーリーが展開されていきます。しかし、ドラマでは、弁護士の剣持麗子(綾瀬はるか)と篠田(大泉洋)のお話が中心に展開されていきます。篠田はドラマでは名前を偽っていましたが、原作では本物の麗子の大学時代のゼミの先輩でした。原作でも殺人事件がありますので、ドラマの篠田の殺人犯の件の後、ドラマも原作の内容に戻るのかもしれませんね。

 

まとめ

「元彼の遺言状」では、原作とドラマの内容がかなり異なっていることがわかりました。ドラマでは「僕は殺人犯なんだ。殺人犯として警察に追われている」という告白をした篠田。殺人容疑のかけられている篠田の事件そのものが、原作にはないので、(殺人事件はあります)篠田の事件の犯人が誰なのかどんな事件なのかわかりませんでした。ドラマのオリジナルの部分なので、えん罪と思われる篠田を剣持麗子がどのように助けるのか、どんな展開になるのか楽しみですね。

また、原作のストーリーもとても興味深いですし、初回の出演者(森川栄治の一族)の方々の演技もとても良かったので、本ドラマとは別に新たなドラマとして観てみたいと思いました。