楽天モバイル(携帯)「月額0円」廃止、いつから?どうなる?

楽天グループは5月13日に決算発表を行い、従来の料金プランを改定した新バージョン「Rakuten UN-LIMIT VII」を発表しました。
新プランは7月1日に開始する予定で、月額980円~月額2980円(税抜)の変動制となります。

楽天グループの携帯子会社の楽天モバイルは、月間のデータ利用量に応じて階段型の料金プランを採用しています。今回の改定では、従来の階段型のプランを踏襲する形ですが、1GB以下の「月額0円」の料金が廃止されることになりました。

注意する点は、既存ユーザーも自動で新プランに移行してしまうことです。
月間データ通信を1GB以下で使っていた利用者にとっては実質的に値上げとなります。ただ、移行措置として、7月1日の新プラン提供開始から4カ月間は「月1GB以下は実質無料」となる還元策を実施するようです。

他方で、楽天グループのポイント還元を手厚くすることでグループ全体のサービス価値向上を行うようです。

料金プランはどうなる?

従来の体系(税抜き)

月間1ギガバイト(ギガは10億、GB)まで無料
1GB ~3GBまで  980円
3GB超~20GBまで 1980円
20GB超~無制限   2980円

新プランの体系(税抜き)

0GB超~3GBまで  980円
3GB超~20GBまで 1980円
20GB超~無制限   2980円

新プランの通話料

音声通話料金は30秒あたり22円。
「Rakuten Link」アプリを使ったIP電話については国内通話料が無料

楽天モバイルの契約者数は?

2021年末時点で450万件
今回廃止する1GB以下の「月額0円」の利用者数は不明

楽天グループの決算は赤字(21年12月期)

連結決算は最終損益が1338億円の赤字
基地局整備なでの設備投資が負担となりました。
料金体系を見直すことで収益の改善をめざしています。

株価は?

5月13日金曜日の楽天グループ(4755)の株価
846円の57円高 7.22%の大幅上昇になりました

まとめ

1GB以下0円は、もともと「コロナ禍で困っている人を助ける」という背景もあった料金体系でした。「0円」は廃止になったものの最低料金「980円は他社と比べてアグレッシブな価格で妥当だと思う」と三木谷浩史会長兼社長は語っています。また、今回の改定は1GB以下の改定だけで他は据え置きになりました。今回据え置いた他の料金については「当面は続けて行く予定」と話しています。1GB以下0円の利用者の11月以降の動向と収益の改善がどのように進むのか今後も注目していきたいと思います。