白井健三の引退理由はルール変更⁉︎ヤケクソの白井と開き直りの内村航平の違いとは?

体操男子で16年リオ五輪団体金メダルの白井健三(日体大教員)が16日、日体大・健志台キャンパスで会見を開き、現役引退を発表した。

2013年、日本最年少となる17歳1か月で世界選手権の床運動を制し、世界を驚かせた。

「ひねり王子」の愛称で、他を圧倒するひねり技を武器とし、床運動、跳馬で自らの名が付く技を計6つ残した。

16年リオ五輪での団体金メダルも日本勢史上最年少の19歳11か月。日本体操界の数々の記録を塗り替えてきた。

17年からは個人総合で世界選手権に出場し、銅メダルを獲得。

しかし、19年以降はけがに苦しんだ。左足首痛から始まり、調子は徐々に降下。

個人総合で争う全日本では、まさかの30位。。。

「体操をやめたくなった」と、いつも前向きな白井選手もネガティブな一面を見せるようになった。

白井健三の引退理由はルール変更⁉︎

リオ五輪の後から国際連盟が採点についての厳格化を進めた。

特に白井に影響があったのは技の出来栄えを評価するEスコアでルールの基本に忠実な演技を評価する方針がとられるようになった。

16年まではより難度の高い技を仕掛ければ多少の乱れは目をつぶられる状況にあったものの、これが許されなくなったのである。

白井選手にとっては、このルール変更が結果に大きく影響したと言われている。

思うように採点の結果を伸ばせずにいた白井選手は、昨年の春の世界選手権選考会で最下位30位となった際には、怒りをぶつけるコメントを残しております。

白井健三のヤケクソと内村航平の開き直りの違いとは?

白井選手は、ルール変更に置いても自分のスタイルをなかなか変えることができなかったようで、床運動や跳躍でもさらに、“ひねりの数”を増やしてきたものの、足が交差したり、乱れたりする場面を減らすことができなかった。

本人も、

「採点の傾向とかを自分に合わせるのではなく、良い時に戻して点が出るか考えればいい」

と、語っており、細かい足の乱れなどの微調整をすると、大技に制約がかかるデメリットを払拭できなかったのでしょう。

悪くいうと『ヤケクソ』という言葉が合うのではないでしょうか?

そんな印象を受けてしまいます。

このルール改正に悩んだのは、白井選手だけではありません。

あの日本を代表する大ベテランの内村航平もその1人だった。

しかしながら、

内村選手は、今回も個人種目『鉄棒』にて、五輪代表の権利を獲得しております。

白井選手と内村選手の違いは何だったのでしょうか?

もしかすると、

内村選手は『開き直り』ができたのではないでしょうか?

内村選手は、ルール改正後に怪我にも悩まされていた、そんな中、諦めずに、考えた結果、自分の怪我である“肩”に負担なくできる“鉄棒”に種目を絞ったことと、『自分の演技をルールに合わせたこと』ではないでしょうか?

2大会連続で個人総合で金メダルを獲得している内村航平さんとしては、3大会連続での個人総合の金メダルは、とても欲しかったメダルだったと思いますが、欲張らず自分のできることを確実に取りにいった結果が今回の五輪代表という結果をもたらせたのではないでしょうか?

プロ野球界の巨匠、野村克也氏の言葉にこうある。

「やけくそは無策。開き直りは、やることはやったから『人事を尽くして天命を待つ』こと」

そんな言葉が、突き刺さる今回の2人の結果、どこかで気づけたり、アドバイスをもらえる環境にいれば変わっていたのかもしれません。

もしくは、

白井選手はわかっていながらも、自分で今回の結果を選択したのかもしれません。

まとめ

『白井健三の引退理由はルール変更⁉︎ヤケクソの白井と開き直りの内村航平の違いとは?』ということでお伝えしてきました。

正直、24歳での引退。『選手としての未練はひとつもない』という言葉に、私は違和感を感じてます。

今回、選手としての立場を離れることによりたくさん気づくこともあるでしょう。

まさかの“復活劇”を期待しているのは私だけでしょうか?

今後、指導者としての道を歩むことで今回感じた思いを活かして欲しいですね!