熊駆除はかわいそう?猟友会のハンターに避難の声?【動画】

本日18日未明より、札幌市東区などの市街地にヒグマとみられるクマが出没し騒ぎとなりました。

そのクマは通行人や自衛官など4人を襲い重軽傷を負わせたとのことで、結果として猟友会のハンターにより駆除されました。

クマを駆除するまでの流れは?また猟友会がヒグマ駆除の際にライフルを発砲し、猟銃所持許可を剥奪された過去が?早速調べていきたいと思います。

事件の概要は?

6月18日午前3時すぎ、札幌市東区でクマを目撃したという付近の住民からの110番通報から、断続的に通報が続きました。

午前6時ごろ、札幌市東区のイオン元町店の入り口付近にいるクマが目撃され、午前6時20分ごろ、イオン元町店と隣の元町北小学校の間の茂みにいるのが確認されました。この”イオン元町店”がある場所とは、札幌駅などの札幌中心部から約5キロほど、車だと15分〜20分くらいで着く距離にあり、住宅街とはいえ賑やかなイメージがある印象です。

その後、クマは茂みから出て再び市街地を逃走。40代男性が下半身を噛まれ重症と見られており非常に心配ですね。

更にその後、クマは東区の札幌丘珠空港の敷地内で発見。

空港のフェンスを乗り越え、近くの用水路の水中を歩く様子も撮影されました。

フェンスを簡単に乗り越える姿から「これフェンスの意味ある?」「なんのためのフェンス?」と言ったような声も聞こえてきました。

もちろんクマの侵入防止のために建てられたフェンスではないでしょうが、クマが滑走路などに入ってしまうなど最悪のケースに至らなくて良かったです。

 クマは丘珠空港近くの草むらに身を潜めていましたが、18日午前11時すぎ、丘珠空港近くの茂みで猟友会のハンターがライフルで撃ち、駆除され一件落着となりました。最初の通報からおよそ9時間経過してからの駆除となり、札幌市街地に9時間以上はクマが歩いていたということになります。
 
 今回クマに襲われ被害に遭われた方は4名をおり、70代男性・80代女性・40代男性、自衛官の男性が怪我を負いました。

興奮状態であったと言われているヒグマが近くにきたら自分だと対処できるかどうか考えてしまいますが、どんなに鍛えていても、仮に大柄な男性だとしてもやられるときはやられてしまうと思います。

想像もできないですが物凄い怖さを味わったと思いますので一刻も早いご回復をお祈りします。

猟友会がクマを駆除!過去には猟銃所持許可の事例も?

2018年8月、同じく北海道において猟友会のハンターであった2名が、砂川市職員1名と警察官1名の立ち合いのもと砂川市内においてヒグマの駆除を行いました。

すると2019年、2名の内1名の猟師の猟銃所持許可が剥奪されるという事案が発生し大きく取り上げられました。

ハンターは、市や警察立会いの下でヒグマを駆除したにも拘わらず猟銃所持許可を取り消されたとして、札幌地裁に処分取り消しを求めた行政訴訟を行っています。要請を受け出動し駆除したにもかかわらずそのハンターの免許剥奪されるとは理不尽にも程があるように聞こえますが訴訟は、発砲された弾が周辺の建物に届く恐れがあったかどうかが争われています。

原告側は、クマの後方に弾を遮る斜面があり届く恐れはなかったと主張。道側は、跳弾や誤射で建物に当たる危険があったと反論しています。

 この件を受け、現在北海道猟友会砂川支部はヒグマの駆除要請に対し、鉄砲の使用中止を決定しています。

その後も砂川市には、頻繁にヒグマが出没していることから、市は出没地に箱罠を仕掛け250kgのヒグマを1頭捕獲しましたが、ヒグマの処分に困り動物園等に引き取りを依頼するも野生の成獣は危険だと言うことから断られ、檻の中で飼っていたヒグマも止むを得ず麻酔で眠らせ殺処分した様です。

結局困っているのは道になってしまっていますね。過去に下した処分により、捕獲できないクマが現れ人に危害を加える可能性も大きくあります。

現に今回の札幌市街地でのクマ出没でも被害者が出てしまっていますからね。

 発砲を要請し、実際にハンターが発砲するまでに近隣住民に家にいるように安全確保を呼びかけていたよう。

発砲した状況を目視していないからわからないものの、要請を受け発砲したことに対する処罰はあまりにも理不尽ですね。

熊の駆除はかわいそうという声も?

動物愛護の観点から今回の駆除に対して、賛否両論の声が多数上がっています。

今回の札幌市内での猟友会発砲はどうなる?

 今回札幌市街地でのクマ出没による猟友会による発砲は、このような砂川での出来事のように猟銃所持許可を剥奪されるような事態に発展するのでしょうか?

今回も市からの要請を受けの招集だったとは思いますが、前回の砂川での出来事も要請があったのにもかかわらず処分を下されてしまいましたからね。

今後の動向に注目されます。

まとめ

 今回、札幌市内にヒグマが出没し、4名の通行人や自衛官に重軽傷を負わせたとして話題になっています。

ヒグマはのちに猟友会のハンターにより射殺され事態は一件落着となりました。

しかし北海道では以前、砂川市から要請があり出動した猟友会のハンターが出没したクマに対し発砲すると、のちに猟銃所持許可を剥奪されるような事態に発展した経緯があります。

約2年前の出来事ですし、記憶にある方も多いのではないでしょうか。

今回発砲した猟友会ハンターの今後についても注目です。