2022年5月11日に急逝された上島竜兵さんに対して、14日ダチョウ倶楽部の公式インスタグラムに、リーダーの肥後克広さんと寺門ジモンさんのお二人から追悼コメントが公開されました。
芸能界のみならず、世間にも大きなショックを与えた上島さんの急逝。
各関係者からは愛のある言葉が聴かれており、生前の上島さんの人柄がよくわかります。
ここでは、お二人のコメントや関係のある芸能人のコメント、ダチョウ倶楽部がどんなギャグを作り出し世間を楽しませてきたかをまとめてみました。
上島さんが行った偉業を思い出して頂けたら幸いです。
- ここでわかること
- 上島竜兵さんの急逝
- 肥後克広さんのコメント
- 寺門ジモンさんのコメント
- 竜兵会からのコメント
- ダチョウ倶楽部の代表的なギャグ
- まとめ
上島竜兵さんの急逝
家族が異変に気づいて・・・
人気お笑いトリオ「ダチョウ俱楽部」のメンバーの上島竜兵(うえしま・りゅうへい)さん(61)が死去したことが11日分かった。警視庁中野署によると、現場の状況から自殺とみられる。
同署によると上島さんは同日未明、東京都中野区の自宅から救急搬送されたが、午前1時ごろに搬送先の病院で死亡が確認されたという。所属事務所によると、同日未明に自宅で家族が異常に気づいた。
引用元:産経新聞
肥後克広さんのコメント
「天才芸人上島」、ダチョウ倶楽部は解散しません!
「全国のダチョウ倶楽部ファンの皆様、今回は、このような事になってしまい、申し訳ありませんでした。仕事関係者の皆様申し訳ありませんでした。何をやっても笑いを取る天才芸人上島が最後に誰も1ミリも笑えない、しくじりをしました。でも、それが上島の芸風です。皆で突っ込んで下さい。『それ違うだろ!』『ヘタクソ!』『笑えないんだよっ!』と地面を蹴って下さい。上島は天国でジャンプします。皆様もジャンプして下さい。そして、上島の分、3倍笑って下さい。皆にツッコまれる、それが上島の芸風です。ダチョウ倶楽部は解散しません。二人で、純烈のオーディションを受けます。ヤーッ!どんな悲しい事があっても、みんなでクルリンッパ!」
引用元:msnニュース
寺門ジモンさんのコメント
ずっと忘れないよ!!ずっと一緒だよ!!
「ダチョウ倶楽部上島竜兵を愛してくれた皆様本当に申し訳ありません こんな形でのお別れです 僕は竜ちゃんと出会って40数年 苦しい時も楽しい時もいつもそばにいてくれました!! 本当にありがとう!!竜ちゃんがいてくれたから僕はあります!! 大好きなお酒を今も飲んでるんじゃないかな? これからもダチョウ2人のそばで見守ってください!! ずっと忘れないよ!!ずっと一緒だよ!!」
引用元:msnニュース
竜兵会メンバーからのコメント
土田晃之さんのコメント
本当の竜兵会は数十年後に始まる
「最後の最後で2択間違えちゃったんだろうな」とつぶやいた。そして、「あの世で志村さんに毎晩こっぴどく怒られていると思う。上島さんも『すみません』って言っているのが目に浮かぶ。その後、2人楽しく飲むんだろうけど…」と推測。「僕らも何十年後かな? 一緒に飲めたらいいなと思う。本当の竜兵会は数十年後に始まると思う」と心境を語り、最後に「上島竜兵さんっていうやさしい男が居たんで、みんな忘れないでいてください」
引用元:msnニュース
土田さんは15日、パーソナリティーを務めるニッポン放送「土田晃之 日曜のへそ」(日曜正午)に出演した際に上記コメントを発表。番組冒頭は「特に何もなかった」といつもの調子で流しながら上島さんに対する思いを吐露されたそう。
「(上島さんが)亡くなってから3度会うことができた。上島さんは本当に呑気な顔して寝てた。今にも起きそうだった」と回顧。その場にいた仲間と号泣しながら、「台から落とします?」などといい、笑っていたそう。
引用元:msnニュース
劇団ひとりさんのコメント
笑い話にできるよう腕を磨くのが課題
お笑いタレントの劇団ひとり(45)が14日放送のFM FUJI「劇団サンバカーニバル」(土曜後8・00)に出演。お笑いトリオ「ダチョウ倶楽部」上島竜兵さん(享年61)が急逝後初の生放送で「竜兵会」メンバーとして“芸人魂”を見せた。
ひとりは「う~ん、ちょっとどんな話からしたらいいのか。(自身が)コロナで休んでからの復活で、にぎやかにしたかったんですが…」と、言葉を選びながら話し始める。「みなさんもニュースで知ってるとは思うんでね、触れずにスルーするのもあるのかもしれないけど、このラジオでは正直に話してきたので。自分の都合で触れないのも気持ち悪いし、かと言って笑い話にではまだできないというか。いつかはできるように腕を磨いていくのが芸人としての課題だと思いますね」と、思いを語った。
そして「知らない人もいらっしゃるでしょうから」と読み上げたのは「市原隼人『絶対にうどんしか食べない』撮影現場での鉄壁ルーティンを披露」というまさかの記事。共演者から「今その話?」とツッコまれると「ショッキングだったニュースだったんでね。ちょっと僕はまだ心の整理がついてなくてね。弁当とかもあるなかで、うどんだけっていうのは…」と、ボケて笑わせた。
引用元:スポニチ
自身の辛い気持ちを抑えながらも、周囲に笑いを提供した劇団ひとりさんに対して、「芸人の鏡!」とほめる声が上がっていました。
出川哲郎さんのコメント
まだまだケンカしてチューしたかった
出川と上島さんは、リアクション芸人のツートップとして親交は深く、番組共演は多数あった。
無念です。 まだまだ 竜さんとケンカして チューしたかったです。 最高のライバルであり 最高の友でした。
引用元:YAHOO!ニュース
バラエティ番組収録時、目を腫らして落ち込まれていた様子だったとのこと。無理せず活動して欲しいですね。
有吉弘行さんのコメント
上島さんが最も愛していた後輩芸人
上島さんが最も愛していた後輩芸人・有吉弘行(47)は12年6月6日放送のテレビ朝日「マツコ&有吉の怒り新党」で、お互いの“絆”が生まれた瞬間について明かしていた。
「上島さんが僕のことで号泣し始めたんですよ。“俺はお前のことが好きだ”みたいにね。“それなのになんで仕事がないんだ?”って。俺は笑ってたんですけど、そのうちにね“俺も上島さんのことが好きなんですよ”って、その言葉に号泣しちゃって…」と、泣きながら本音を語り合った
引用元:スポニチ
有吉さんは、後輩芸人たちが上島さんを囲んで集う『竜平会』の中心メンバーです。’90年代半ばにブレイクしたお笑いコンビ『猿岩石』が解散した後、有吉さんはピン芸人として活動するも鳴かず飛ばずでした。そんな有吉さんを、上島さんがよく面倒見ていたのです。
有吉さんをとても可愛がっていた上島さんは、『いつも俺のそばにいてくれ』と言うほどだったようです。そんな有吉さんは現在のように人気者になっても、上島さんへの恩義を忘れることはありませんでした。
万が一、上島さんが老後に困窮したとしても助けられるように、有吉さんが“上島貯金”をしていたというエピソードは有名。昨年に上島さんが還暦を迎えた際も、有吉さんは高級腕時計を贈っていました」(芸能関係者)
引用元:スポニチ
有吉さんは生放送ラジオで思いを語られるか?
有吉さんは訃報が届いた時点から現在まで自身のインスタグラムの更新が止まっており、SNSではファンから心配するコメントが多数届いているようです。
有吉は「本日ラジオ。梅雨入り間近」と同日放送のJFN「有吉弘行のSUNDAY NIGHT DREAMER」(後8・00)を告知。上島さんが率いていた「竜兵会」のメンバーとして、そこで思いを話すものとみられる。
引用元:livedoor.NEWS
まだコメントされていない有吉さんは、5月15日夜の生放送ラジオで、上島さん急逝後の思いを語るのではないかと推測されています。
芸能界の多くの人に衝撃を与えた訃報ではありますが、とりわけ近い存在であった竜兵会メンバーの心情は察するにあまりありますね。
ダチョウ倶楽部の代表的ギャグ
もはや日本の伝統芸になった珠玉のギャグの数々
3人の計算されたコンビネーションで見せる芸が多く、その内容はウケる・ウケないではなく、もはや日本の伝統芸の領域に入ってきている(マンネリの美学)。リアクション芸については、ノリだけで行っているように見える裏側に「リアクションの際はカメラを凝視する」「限界の状況でも常に安全を確認、かつ最低限のマージンを取って芸に臨む」など全てが計算されている。「一見つまらないようなギャグでも3人で行うと迫力があって面白く感じる」とも語っている(『アメトーーク』出演時のリアクション芸人講座など、自分たちの芸について語る機会があると、リアクションシーン直前にカメラに写りこまない部分で行われる準備・リアクション中の様々なテクニック・流れるようなフォーメーションが随所に織り込まれていることを解説している)。
展開が読めることを逆手にとって、下記のギャグをやろうとする流れになると、他のタレントによって「例の“キス”だろ?」などと言われてあえて不成立にさせることで「笑い」を成立させるパターンも出てきている(特に有吉弘行などが使用する)。
引用元:ウィキペディア
ある種定番ネタとも言えるギャグですが、ダチョウ倶楽部の3人の息のあった反応や安心感が思い出されますね。
難しい言葉や特別なシチュエーションではなく、日常の場面でも使いやすい言葉を使用されているので、子供から大人まで楽しめるネタが多いなという印象があります。
『台詞ネタ』
「聞いてないよォ」(1993年流行語大賞大衆部門・銀賞)
「(上島)俺は絶対やらないぞ!(肥後)お前やらないの?じゃあ俺がやるよ!(寺門)いやここは俺がやるよ! (上島)・・・じゃあ俺がやるよ。(肥後&寺門)どうぞどうぞ!」
- 2011年3月11日の東北地方太平洋沖地震(東日本大震災)において、食糧やガソリンなどの物資を買い占めせずに被災者に譲ろう、という趣旨でインターネット上などでこのギャグが取り上げられ、先に『節電』の趣旨で取り上げられていた新世紀エヴァンゲリオンの『ヤシマ作戦』に倣い『ウエシマ作戦』と呼ばれるようになる。
「訴えてやる!」
- (おもに有吉・土田などから理不尽な扱いを受けて)上島がキレて床に帽子を叩き付けた後、指を指しながら吐き出す台詞。バリエーションには「告訴するぞ!」がある。
「(肥後と寺門)テレビテレビ!カメラ回ってる!!(三人)すいません、取り乱しました」
- 「訴えてやる!」とのコンボで使うことが多い。これを行うことで、その場を丸く収める。上島が単独出演する場合などは、上島本人が「すみません」と納めて自己完結する。
「クルリンパ」
- 上島の芸。クルリンパと言いながら、叩き付けた帽子を手際よく頭にのせる。「訴えてやる!」等との合わせ技。ただし本人もいつ使っていいのか分からないことを後輩に漏らしている。発展技としては逆回転する「パラリンク」がある。
「(上島)押すなよ!押すなよ!絶対に押すなよ!」
「ヤー!!」(登場時の掛け声として多用。掛け声と同時に、両手を斜め前に出すが一方の手を短くしズラす)
「つかみはOK!」(あまりウケないギャグをやった後に行うが、初めからこのネタを言うためにその前のギャグが存在することすらある。初の冠番組のタイトルにもなる。元々は笑福亭笑瓶の発言で生まれた)
「みんな仲良く脇(和気)・アイ!アイ!」
「金貸してくれ!」
(「バカじゃないの?」などと言われた後、怒ったような感じで)「何?バカ?」 (急にバカっぽく)「はは〜ん、バカだなぁ!」(元はWけんじのネタから来ている)
「ごめ〜んチャイチャイチャイニーズ」
- ウンナンの気分は上々の企画で生まれたギャクで、作ったのは上島である。元々はテンションが低いギャクがったのだが、居酒屋の店員に披露したときは、多少テンションを上げて披露したがあまり受けなかった。しかし、現在では何かミスして謝罪する場面に多用されるギャグとなっている。
「ストッピング!」
「この○○(料理名)は甘からず、辛からず、かといって美味からず」→「まずいんじゃね〜かよっ!」
- 上島がグルメ企画などで、味の感想を求められた時のために作られたギャグ。以前、自動車雑誌「J’s Tipo」で別人による同じネタが掲載されたが、そのときのオチは「もう食うな!!」だった。
「ヨゴレでごめーんねっ」
「カットしないでね」
- 連続でネタを披露する際に、次のネタに移るタイミングで挟む。
「あれ、いつの間に」
- 熱湯風呂などを用意された際に「企画をやるなら、あらかじめ告知してくれなくては困る」という趣旨の発言をしながらも服を脱ぎ、その下にはすでに水着が装着されている。現在では「聞いてないよォ」が使われなくなり、こちらのパターンが多い。
「そんなお前にチェックメーイト!」
- このギャグもいつ使うべきなのか分からず、未だ手探りである。
「上島竜兵○歳、代表作これと言ってなし」
「ナイスネイチャー!」
- 寺門がネイチャージモンとして相手を褒めるときに使う褒め言葉。対語は「バッドネイチャー」
「フェー!フェー!フェー!」(上島が行うフェーフェーおじさんネタ)
「殺す気か!」
グレードアップさせたものとして「殺せー!」がある。
このギャグに加えて前述の「訴えてやる!」とセットで使われることも多い
『体芸』
ジャンプ芸
- 何らかの理由で上島が怒り、足を地面に叩き付けると、その衝撃(?)で周りの芸人がピョンと軽く飛び上がる、というもの(「となりのトトロのパクリだった」と上島本人はカミングアウト済)。最初は周りの数人が飛び、何度か繰り返して飛び上がる人数を増やしてゆく。状況によってはスタジオにいるスタッフや観客も飛び上がり、最後にダチョウ倶楽部の3人で「ご協力ありがとうございました」と言うパターンもある。「どうぞどうぞ」と同じく汎用性の高いギャグ。誰もジャンプせずに上島がキレる、というパターンも存在する。
キス芸
- 上島が他のメンバー、主に肥後・出川・カンニング竹山などと1対1の口論になり、ヒートアップして互いに相手に詰め寄るが、何故かキスをしてしまい、和解して丸く収まる、という流れ(土田や有吉には詰め寄っても拒否される、というパターンもある)。
ケンカ芸
- ひな壇や多くのタレントがいる時に使われ、上島が怒り出して相手の下へ詰め寄っていき、周囲がケンカを止めようと取り囲んでいると、いつの間にか上島が下着一枚になっており、カメラに向かって、なぜか「ハッピーターン」などの一発ギャグで締める流れ。変形パターンとしては、取り囲みの解除が早すぎて脱いでいる最中の姿を見られる、といったものも存在する。「どうぞどうぞ」やジャンプ芸と共に汎用性も高く、司会者が続けざまに他のタレントに振るときもある。
「やってくれたな!」
- 上述のジャンプやケンカなど周囲の暗黙の協力で行われるギャグにおいて、「ジャンプしない」「取り囲み解除が早い」等、周囲が故意に成立させず、結果上島がスベった空気になり、キレる。
「ポイントゲッター!」
- 両手で乳首を引っ張るポーズ。
あつあつおでん芸
「友達で〜き〜た〜♪」
キス芸の発展形。「クレラップ」のCMソングのパロディ。相手に殴り掛かる振りをして肩を組み交わして歌う。
引用元:ウィキペディア
本当に数々のわかりやすく楽しく皆で笑えるネタを生み出してくれたダチョウ倶楽部。元ネタがダチョウ倶楽部とは知らずに使っていたものも多いのではないでしょうか?
筆者も今回書いてみて、子供の時に自然と友人との会話で出てきた言葉や、一緒に笑いあったネタが沢山あり感慨深いものがありました。なかでも上島さんの活躍はとても重要であり、かけがえの無い存在であったことがしみじみわかります。
まとめ
今回は、ダチョウ倶楽部上島竜兵さんの訃報に対して、ダチョウ倶楽部のお二人や竜兵会の方のコメントについてまとめてみました。気持ちを切り替えるにはあまりに大きな存在ではある上島竜兵さん。
それでも今まで上島さん、ダチョウ倶楽部の皆さんが残してくれたギャグを楽しみ、いつまでもその存在を忘れずにいられたらと思います。ダチョウ倶楽部は解散せず、今後も活動を続けられるとのこと。今後の活躍を楽しみにしながら応援していきたいですね。