みなさんは毎日どのくらい睡眠をとっていますか?
健康な生活を送っていくために大切な睡眠ですが、ついつい寝るのが遅くなってしまったりして、次の日の体調に影響が出てしまうこともよくありますよね。
また24時間動き続ける社会となっている現代では、睡眠が不規則になったり、睡眠の質が保てなかったりする人が増えているのも事実です。
この記事では、
●「必要睡眠時間」ってどのくらいなのか?
●人によって違うのか?最適ってどうやってわかるのか?
について書いていきます。
必要睡眠時間は何時間?
よく「睡眠時間は1日8時間必要」と言われているように思うのですが、これって本当なのでしょうか?
睡眠時間7時間が死亡率最低
米国の大規模調査では、睡眠時間が7時間の人が最も死亡率が低くて長寿だったことがわかっています。
理想的な睡眠時間は「8時間」と言われてきていましたが、それには根拠がないようです。
必要睡眠時間は、「7時間」というのが一つの目安のようです。
でもどう考えても、必要睡眠時間が全員同じとは考えにくいですよね。
チェックシートで診断
人によって環境も違うし、元々の状態もそれぞれです。
必要睡眠時間が何時間なのかを知りたいと思った場合、いろんな条件が人によって違うことを考慮しなければならないはずです。
そんな時、自分の今の睡眠の状態がどんななのかを客観的に知ることのできる診断テストをやってみるといいと思います。
ネット上には、自分の睡眠の型を知るための診断テストがいろいろあります。
その中でも、「大塚製薬の睡眠リズムラボ」で提供されている診断テストが使いやすかったので紹介します。
興味のある方は、ぜひチェックシードでいまの自分の睡眠の状態を調べてみてください。
(下記をクリックすると、別ウインドウで開きます。)
3DSS(3次元型睡眠尺度)チェックシートによる睡眠型診断
自分の睡眠を客観的に診断してみると、なんだか改善に役立ちそうな気がしてきます。
年代によっても変わってくる
実際の睡眠時間を調べてみると、こんな結果になったそうです。
●15歳:約8時間
●25歳:約7時間
●45歳:約6.5時間
●65歳:6時間
(出典:大塚製薬睡眠リズムラボ)
ここからもわかるとおり、年齢を重ねると睡眠時間は少なくなっていくという傾向があるようです。
動物の睡眠時間が興味深い
人間だけでなく、動物にもそれぞれ必要な睡眠時間や睡眠のとり方があるようです。
●キリンの睡眠時間は3~4時間なのだそうです。あんなに大きなからだでたった3~4時間しか眠らないなんて意外ですね。
●フクロウは、脳を半分ずつ休めて眠る「半休半眠」なんだそうです。そんな眠り方があるんですね。
●ハムスターは、1回の睡眠サイクルが15分。それを繰り返しながら合計14時間も寝ているんだとか。こんな寝方ができたら便利だなと思ってしまいます。
最適な必要睡眠時間の見つけ方は?
日中の眠気の程度で必要睡眠時間を調整する
24時間型社会である現代は、ともすると体内リズムを崩しやすく、それが睡眠の質を落とすことにもつながります。
必要睡眠時間は、自分の体内リズムにあった状態で取れていることが理想です。
その上で、自分に合った必要睡眠時間を知っておくことが重要です。
まずは、日中の眠気の程度で必要な睡眠時間がとれているかどうかを判断します。
もし日中に眠気が強いようであれば、必要睡眠時間に達していないと考えて、睡眠時間を増やすことが必要と考えます。
一度、昼間の眠気について振り返ってみるといいですね。
眠りの質が重要
睡眠はどれくらい取ったかという時間だけでなく、その質もとても重要です。
睡眠には「深い睡眠(ノンレム睡眠)」と「浅い睡眠(レム睡眠)」があって、約90分の周期で交互に繰り返されるのが理想です。
質のいい睡眠をとるためには、まず睡眠時間をしっかり確保することが大事です。
その上で、体内リズムを整えるために
●毎日同じ時間に太陽の光を浴びる
●夜に強い光を浴びないこと
を習慣に取り入れることがいいといわれています。
おわりに
いかがでしたか?
日々の生活の中で、睡眠は大事だとわかってはいるものの、しっかり睡眠がとれている人は意外に少ないのではないでしょうか?
それは現代が24時間型社会になっていることや、ストレスを多く感じる環境に身を置くことで、体内リズムが崩れていることも関係していると思われます。
必用睡眠時間は、人によって多少の差があります。一つの目安としては「1日7時間」です。これは、7時間睡眠をとっている人の死亡率が低いというアメリカの調査結果に基づいています。
睡眠の質を上げるには、体内リズムを調えることが重要です。
決まった時間に朝日を浴びたり、夜は強い光を見ないようにすることで体内リズムを調えることに役立ちます。
ついつい短くなってしまいがちな睡眠時間。
健康な生活を送るために、まずは睡眠時間をしっかり確保すること。そして睡眠の質を上げるために、体内リズムを調えることから始めてみるのがいいようです。
ここまでお読みいただきありがとうございました。