インビジブル リーパー、内通者の正体は猿渡。黒幕 キリヒトは大丈夫?

インビジブル リーパー、内通者は猿渡

警視庁の内通者リーパーの正体

ついにキリヒトの口から、警察内部の情報を漏らす内通者「リーパー」の存在が語られました。リーパーは安野や課長の犬飼(原田泰造さん)の命を奪い、キリコの父の命も奪っていました。その正体はなんと監察官の猿渡(桐谷健太さん)でした。

キリコは父である初代インビジブルの残した資料から「リーパー」の正体に気付きました。度を超えた凶悪さからキリコの父が出入り禁止にしたほど危険なリーパー猿渡。彼は11歳の時に通り魔事件を起こしていましたが、データベースから犯罪歴を消されていました。しかし、犬飼に過去を知られたため彼を殺害したのです。

考えてみれば猿渡はずっと志村のそばにいましたね。志村がかけた手錠まで外すこともできていました。権力が悪と結びつくと途方もないことが起きてしまいますね。

疑われていた塚地班長(酒向芳さん)

内通者かと疑われた警視庁捜査一課長・犬飼彰吾(原田泰造さん)が亡くなったあと、内通者として疑われていたのは、志村の温厚な上司で、捜査一課塚地敬一班長(酒向芳さん)でした。

酒向芳さんは以前からクセのある役が多くて、「あんな普通のいい人で終わる気がしない」と内通者(黒幕)の最有力と疑われていました。スポーツ新聞でさえ、「インビジブル 酒向芳が不気味」などの記事を配信していました。ネットでは「疑ってごめんなさい」というメッセージが多く寄せられています。

 

 

キリヒトは大丈夫?

キリヒトはシスコン?

決して表に出てくることなく、この世のあらゆる凶悪犯罪の裏で必要な凶悪犯たちを紹介・斡旋している犯罪コーディネーター「インビジブル」。そんな凶悪キャラがかすんでしまうほどの「シスコン」キリヒト。

「キリコが戻ってくるまで無関係な人間が死にまくる」と脅かし。

幼少期に「泣かないで。大丈夫、ずっとそばにいるから」と頭を撫でてくれたキリコのことを思い出しながら、「約束を守ってほしい」と話す。「キリコにそばにいてほしい」と伝えるキリヒトは愛の告白をしているようでした。

そして「父さんはキリコばっか見てた。キリコしか認めてなかった」と父がキリコに愛情を注いだことを恨み、「なんでキリコはあいつ(志村)なんだ。なんで僕じゃなくて!あんな刑事なんだよ」とねたむキリヒト。

あまりにも「めんどくさい元カレ風シスコン弟」ぶりに、凶悪犯というキャラクターを打ち消すほどのインパクトを残したキリヒト役の永山絢斗さん。姉のことを好きな気持ちは純粋ですから、キリヒトの弱さを感じて同情してしまいます。

 

キリヒトは黒幕の座までリーパーに取られる?

キリヒトはキリコに車いすに乗せられ後手で縛られました。キリヒトがキリコを見る表情はなんとも切なく、人間としての弱さも感じます。

対して猿渡は現時点では一切の弱さを見せておらず、11歳の時に通り魔事件を起こしたことからも、(背景は不明ですが)根っからの悪人とも言えます。キリヒトは自分が猿渡に対して指示をしていると思っていますが、実は猿渡によって踊らされているだけなのかもしれませんね。

 

キリコはキリヒトを守れるか?

キリコは「あんたは何も見えてない」とキリヒトに告げます。しかし、キリコが志村を頼ったきっかけは「キリヒトを悪事から救いたい」という想いがあるからでした。やはり、1番キリヒトのこと考えてくれているのは今も昔もキリコかもしれません。キリコの本当の敵は猿渡。猿渡が持っている権力と悪の気持ちからキリコはキリヒトを守ることができるのか。最終回が楽しみです。

 

まとめ

次回(最終回)の予告では、猿渡はすべてを志村とキリコの仕業だと、捜査一課の面々に説明し、志村を捕獲するように指示を出していましたね。

このドラマの恐ろしさは、現実社会の中でも、いろいろな組織や年齢問わず、猿渡のような人がいることを気づかせているところなのかもしれません。権威と悪を重ねて周りを扇動していく人の存在。幼少期を考えてみればキリコとキリヒトは弱い立場にあり、ドラマでは他に生きる選択肢がなかったふたりに対する救済が無いのか。本当にふたりは罰せられるべきなのか(犯罪はもちろん悪ですが)に対して、我々はしっかりと認識を持って判断していくことが必要なのだと。キリコが「何が悪なのか?」の判断を志村に委ねたのも、キリコが判断した善人な警察官が志村であったという理由からではないでしょうか。
猿渡と志村を見極める目が我々には必要だということをインビジブルは教えてくれているようです。
次回は最終回。どんな結末になるのか。希望が見えるラストを期待したいです。